Slonik コマンド要約


1. Introduction

SlonikSlony-I レプリケーションシステムの構成を、特に設定したり変更するため設計されたコマンドラインユーティリティです。

1.1. 概要

slonik コマンドラインユーティリティはシェルスクリプト内に組み込こまれて使用されることを想定しています。コマンドをファイル、もしくは標準入力から読み込みます(例えばここにあるドキュメントで)。殆ど全ての現実の構成作業は、Slony-I サポートベースがデータベースに読み込まれた後、組み込みプロシージャを呼び出すことで実際に行われます。これらの手順は Slony-I スキーマドキュメント と、それに関連したデータベースのコメントに書かれています。

Slonik が作成された理由は以下の通りです。

  • 組み込みプロシージャには、レプリケーションシステムでどの特定のノード上でそれらが呼ばれるかと言う特別の要求があります。

  • 組み込みプロシージャに対する名前付きのパラメータが存在しないと psql 入力要求プロンプトからこれを行うのは多少無理があります。

  • 開いているトランザクションでの複数接続を保守するのに psql は機能に欠けています。

1.1.1. 命令

Slonik 命令言語は自由形式です。命令はキーワードで開始され、セミコロンで終了します。殆どのコマンドには一式のパラメータがあり、そのうちのいくつかはデフォルト値があり、従ってオプションです。コマンドパラメータは括弧で括られます。それぞれのオプションは 1 つ、もしくはそれ以上のキーワードから成り、キーワードには等号、そして値が続きます。括弧内の全てのキーワードはコンマで区切られます。全てのキーワードは大文字小文字が区別されます。言語的には SQL を思い出させます。

オプションの値は以下のようなものです。

  • 整数値

  • 単一引用符で括られた文字列リテラル

  • {TRUE|ON|YES} もしくは {FALSE|OFF|NO} の論理値

  • 特別な場合のキーワード

1.1.2. コメント

コメントはハッシュ記号(#)で始まり、行の終わりまで有効です。

1.1.3. コマンドグループ

コマンドはオプションの、 エラーの場合 および 成功の場合の条件文を伴った複数のコマンドのグループにまとめることができます。構文は以下です。

       try {
       commands;
       } 
       [on error { commands; }
       [on success { commands; }
      

これらのコマンドは参加しているノード毎に 1 つのトランザクションにグループ化されます。