パピーリナックス(英語版)3.00のリリースノート

ライブCDのISOファイルは「puppy-3.00-seamonkey.iso」で、97.6MBです。その他に「レトロ」ライブCDも作りました。 そのファイルは「puppy-3.00retro-k2.6.18.1-seamonkey.iso」で、中身は「3.00」と変わりませんが、古いカーネル を使ってます。サイズ的にもより小さく、93.8MBです。

今回は詳細なリリースノートのページを作成しませんでしたが、その代わり、もっとこのリリースに関する情報を知りたければ、わたしのデベロッパーニュースブログ:http://www.puppylinux.com/news/をご覧下さい。

このパピーは前バージョン(v2.17.1)からの大規模なアップグレードです。Slackware 12にできるだけバイナリーコンパチビリティが持てる様にめざし、目的はSlackwareのパッケージのインストールができ、必要な全部かほとんどの依存性パッケージがすでに実装されたかったのです。結果としては、Slackware 12からすべての構成に必要なブロックを使いました。例えば「glibc 2.5」と「gtk 2.10.13」です。パピーのほとんどのライブラリーはSlackwareからです。 しかし、注意して頂きたいのはこれでパピーがSlackwareのコピーになる事は決してありません。バイナリコンパチビリティを目指している他はパピーは基板から基本的にユニークです。

もう一つこのバージョンに対して主にやったことはパピーのブートアップ、コンフィグ、それからシャットダウンのスクリプトの完全な書き直しです。結果としては「pup_save」ファイルのカスタム名付け、サブディレクトリへの「質素なインストール」、「pup_save」ファイルのリサイズ、それからブートアップ時のマルチ「pup_save」ファイルの認識が含まれてます。

それから大きな進歩もあります。例えば、ついに定期的にRAMからフラッシュドライブへのフラッシングが正しく出来ました。これはフラッシュドライブへの書き込みの制限メカニズムの一部であって、フラッシュドライブの破損を減少します。

リリースノート(概要)

アプリケーションアップグレード(不完全なリスト)

何人かのコードの作者と貢献者(括弧内のフォーラム名)を表示しましたが、完全なリストからは程遠いです。わたしのデベロッパーブログにはもっと多い貢献者を認識しています。

フラッシュドライブへの正しいフラッシング

パピーをUSBフラッシュドライブにインストールした場合、パピーはRAM中で作動し、「pup_save」ファイルに定期的(30分毎)に保存します。この一回分の保存方法は書き込みを制限し、フラッシュドライブの寿命を延長します。この保存方法はコピーダウンであってRAMの中身をフラッシュしません。ですから、もしパソコンが例えば128MBのRAMだけで、スワップパーティションもスワップファイルも無く、512MBの「pup_save」ファイルを持ち、フリーのRAMスペースにだけ一杯にすることができなければ、リブートをしなくては成りません。シャットダウン時、RAMの中身は「pup_save」ファイルへフラッシュされます。フリーなスペースはタスクバーに表示されますので、スペースが少なくなっているのが常時分かります。しかし、パピー3.00は何か新しいものを持っています。「PETget」と言うPETパッケージマネージャーはパッケージを直接RAM中ではなく、「pup_save」ファイルへセーブされます。それ故、大きなパッケージをインストールすることができ、RAMスペースを食わず、リブートの必要もありません。他のパッケージインストールシステム(例えば「DotPup」パッケージ)はまだこの特徴を持っていません。

注意:kirkさんがパピーの為に「Gslapt」と言うパッケージマネージャのパッケージを開発しています。下記のリンクを見て下さい: http://www.murga-linux.com/puppy/viewtopic.php?t=21908。このパッケージも又フラッシュドライブへの直接フラッシングをサポートします。このパッケージのテストを歓迎し、kirkさんの開発を援助して下さい。

Boot parameters

「init」スクリプトは「psubdir」や「pdev1」のブートパラメータを正しくハンドリングします。「init」ブートアップスクリプトは「psubdir」を的確にハンドリングし、例えば「puppy300」フォルダの中に「質素なインストール」された「vmlinuz」、「initrd.gz」、「pup_300.sfs」と「zdrv_300.sfs」も認識されます。パピーは自動的にパーティションを一層深くサーチしますが、「psubdir=puppy300」のブートパラメータを与えることによって、パピーが他の所のサーチを防げます。「ユニバーサルインストーラ」のスクリプトをアップデートし、「質素なインストール」が特定のフォルダにもインストールできるようにしました。それから、「rc.shutdown」スクリプトをも改良し、パピーが特定のフォルダからブートしたことを認識し、最初のシャットダウン時、「pup_save.2fs」ファイル(個人の保存ファイル)をこのフォルダに作成します。これらは全部オプションとして選択できます。これらのオプションを使って出来るだけサーチをしぼります。例えば、USBフラッシュドライブからブートする場合、「pmedia=usbflash」を指定するとパピーはCDドライブと他のドライブ(特にCDの検出は遅い)のプロービングに無駄な時間を使わなくても済みます。或は、「質素な」ide hdのインストールをする場合、「psubdir=puppy300 pmedia=idehd」を使えば、パピーはIDE-HDだけを検出し、「puppy300」フォルダの中だけを探します。この方法は特にマルチ「質素なインストール」に対して有効で、各「質素なインストール」を区別します。

パソコンに複数のパピーをインストールしたい人々にとってはいいニュースです。もっと多い例:

「pmedia=usbflash」#選択:usbflash|usbhd|usbcd|ideflash|idehd|idecd|idezip|satacd|scsihd|scsicd|cd
「pdev1=hda7」      #パピーがインストールされているパーティションの指定。
「psubdir=pup220」 #すべてのパピーファイルを含むフォルダーを指定し、「pup_save.2fs」も含まれてます。

initrd.gz cpio archive

「initrd」ファイルにはもうファイルシステムを持って無いので、ループデバイスでマウントする事はできません。現在「cpio」アーカイブであって、取り出すには:

# gunzip initrd.gz
# mkdir puppy-devx
# cd puppy-devx
# cat ../initrd | cpio -d -i

「Retro」Puppy

パピー2.16(それ以前のバージョン)は2.6.18.1カーネルを使ってます。パピー2.17は2.6.21.5のカーネルを使い、パピー3.00は2.6.21.7のカーネルを使っています。問題はカーネルは2.6.18.xと2.6.21.xシリーズの間に大きな変化があり、最新のシリーズでパピーがブートできなかったり(或はハード関係の問題があったり)しました。ええーと、少なくとも二人いました。これは小さいグループの人達ですが、最新のパピーに古いカーネルを入れることで彼らをサポートする決心をしました。

「パピー3.00レトロ」はパピー2.16.1やそれ以前のバージョンと同じカーネルを持っているので、それらのパピーでコンパイルされたエクストラ モジュールは問題なく実行できるでしょう。

ご注意

「一般」と「レトロ」のパピーの混用には十分注意して下さい。この二つのパピーは「zdrv_300.sfs」と「pup_300.sfs」ファイルは同じ名前を使います。パピーがブート時、これらのファイルがハードドライブに存在していて、違うファイルを選択する恐れがあり、問題を発生します。

古いバージョンからのアップグレード

問題ありません。ライブCDからパピーを実行している場合、新しいCDをブートすれば、パピーは自動的にあなたの個人保存ファイル / パーティション(通常pup_save.2fsファイル)を必要なアップグレードをします。USBや「質素なHDインストール」の場合は最新のファイル(vmlinux, initrd.gz, pup_300.sfsとzdrv_300.sfs)をUSBやハードブート媒体にコピーすればよろしいです。

ダウンロード

パピーの最新のライブCD、或は「devx」モジュール -- パピーを完全なC/C++コンパイラ環境に変える、或はパッチされた2.6.21.7カーネルソースを希望するなら、パピーのダウンロードページへ行って下さい。

http://www.puppylinux.com/download/downpage.htm

ご注意

「devx_300.sfs」ファイルは「SFS」モジュールであって、単一のファイルの中に複数のアプリケーションが入ってます。ブート時にロードされ、それらのアプリケーションプログラムは即時インストールされます。或はブートアップ時ロードしなければ、これらのアプリケーションプログラムは即時にアンインストールされます。一般では、「SFS」ファイルを「/mnt/home」にダウンロードし、パピーをリブートすれば自動的にロードされます。パピーフォーラムにも報告されてますが、「SLAX.mo」のモジュールはパピーでも使えます -- 「.mo」ファイル拡張子を「.sfs」に改名すれば -- 保証はしませんが。

カーネルソースに関する注意

カーネルソールをレファレンスとしてモジュールやパッケージのコンパイルを必要とするなら、カーネルソールの「SFS」ファイルを準備しています。「devx_300.sfs」と「kernel_300.sfs」を「/mnt/home」へダウンロードし、パピーをリブートすれば、準備完了です(このように簡単にSFSファイルの利用ができますが、「システム」メニューからブートマネージャを起動して、「SFS」ファイルのロードもできます)。公式の「SFS」ファイルはここからダウンロードできます。

http://distro.ibiblio.org/pub/linux/distributions/puppylinux/sfs_modules-3/

履歴

パピーがどう発展してきたか、というより良い意義を得るために、以前のバージョンのリリースノートを読む事は役に立ちます。

よろしく
Barry Kaulerとパピーチーム
2007年10月