smbpasswd (8)

Samba 2.0.5a

23 Oct 1998 (JP-1999/04/08)


NAME

smbpasswd - ユーザの SMB パスワードの変更


SYNOPSIS


smbpasswd [-a] [-d] [-e] [-D debug level] [-n] [-r remote_machine] [-R name resolve order] [-m] [-j DOMAIN] [-U username] [-h] [-s] username


DESCRIPTION


このプログラムは Samba プログラム全体の一部である。


smbpasswd には、root で実行するか否かによっていくつか 異なった機能がある。一般ユーザで実行した場合、 ユーザが SMB パスワードを保存しているマシンと SMB セッションを張る際に用いるパスワードを変更することが可能になる。


規定値では(引数無しで実行されると)、 ローカルマシン上の現在のユーザの SMB パスワードの変更を行おうとする。 これは passwd (1) プログラムと同様の動作である。 smbpasswd は、 passwd プログラムとは異なり setuid root されないが、クライアント・サーバモードで動作し、 ローカルに実行されている smbdと通信を行なう。 もっとも、 通信が行われるには、 smbd デーモンはローカルマシンで実行されていなければならない。 UNIX マシン上の場合、 暗号化された SMB パスワードは通常 smbpasswd (5) ファイルに保存されている。


一般ユーザがオプションなしで実行すると、 smbpasswd はユーザの現在の smb パスワードの入力を要求し、 次に新しいパスワードを2回(訳注:入力が正しいことを確認するため) 入力するよう要求する。 入力しているパスワードは画面に表示されない。 もし、 (smbpasswd ファイルに文字列 "NO PASSWORD" が設定されており)ユーザの SMB パスワードが空の場合、 現在のパスワードを要求されたときに <Enter> キーだけを押すこと。


smbpasswd を使うことで、 一般ユーザは Windows NT のプライマリドメインコントローラなど、 遠隔のマシンの SMB パスワードを変更することもできる。 後出する (-r) および -U オプションを参照のこと。


root が実行した場合、 smbpasswdsmbpasswd ファイルにユーザを追加したり、 削除したりすることや、 作成されたファイル中のユーザの属性を変更したりすることが可能である。 root が実行すると、 smbpasswd は、 ローカルな smbpasswd ファイルに直接アクセスする。 このため、 smbd が実行されていなくても、 変更を行うことが可能である。


OPTIONS