swat (8)

Samba 2.0.5a

23 Oct 1998 (JP-1999/06/02)


NAME

swat - Samba Web 管理ツール


SYNOPSIS


swat [-s smb config file] [-a]


このプログラムは Samba システムの一部である。


swat は、Samba 管理者が Web ブラウザを使った複雑な smb.conf の設定を実現する。加えて、 swat の設定ページには、smb.conf 中の 全設定可能なオプションのヘルプへのリンクがあり、管理者が設定変更の影響 を簡単に調べられるようになっている。


swatinetd から起動する。


OPTIONS



INSTALLATION


SWAT のコンパイル後に、"make install" を行なう事で、swat の バイナリと多数のヘルプファイルおよびイメージファイルをインストール できる。既定値のインストール位置は以下のとおり。



/usr/local/samba/bin/swat
/usr/local/samba/swat/images/*
/usr/local/samba/swat/help/*


INETD INSTALLATION


SWAT を inetd 経由で起動する為には、/etc/inetd.conf/etc/services の編集が必要である。


/etc/services については、以下のような行を追加すること。


swat 901/tcp


NIS/YP ユーザへの注意- ローカルな /etc/services の代わりに, NIS サービスマップを再構築する必要があるかも知れない。


ポート番号は 1024 以下のポートで、現在使用中でないものであれば、 なんでも良い (1024 より大きいポートを用いる事は、inetd デーモンの 実装の詳細によっては、セキュリティホールを提供してしまう)。


/etc/inetd.conf については、以下のような行を追加すること。


swat stream tcp nowait.400 root /usr/local/samba/bin/swat swat


/etc/services/etc/inetd.conf を編集したら、inetd に HUP シグナルを送ること。それには "kill -1 PID" のように入力する。 ここで PID は inetd デーモンのプロセス ID を表わす。


LAUNCHING


swat を起動するには、お好みのブラウザを起動して、 http://localhost:901/ のように指定する。


注意: IP 経由で接続可能なマシンから swat を起動する事も可能で あるが、その場合、パスワードが伝送路上を平文で送られている限り、 パスワードを盗聴される可能性がある。


FILES


/etc/inetd.conf


このファイルは、メタデーモン起動の為の適切な起動情報が含まれて いる必要がある。


/etc/services


このファイルには、サービス名 (例: swat) とポート (例: 901) との マッピング情報と、プロトコルタイプ (例: TCP) が含まれている必要がある。


/usr/local/samba/lib/smb.conf


これは、swat が設定するサーバ設定ファイルの smb.conf がデフォルトで 置かれる位置である。このファイルがインストールされる、その他の 一般的な位置は、/usr/samba/lib/smb.conf/etc/smb.conf である。


このファイルには、サーバがクライアントに提供する全てのサービス について記述されている。詳細は、smb.conf (5) を参照のこと。


WARNINGS


swatsmb.conf ファイルを上書きするため、 エントリは再配置され、全てのコメントや "include=""copy=" オプションは消去される。もし、既に念入りに手をかけて作成した smb.conf があるならば、 事前にバックアップしておくか、swat を使わないこと。


VERSION


この マニュアルページは Version 2.0 の Samba システム用である。


SEE ALSO


inetd (8), nmbd (8), smb.conf (5).


AUTHOR


オリジナルの Samba ソフトウェアと関連ユーティリティは、Andrew Tridgell samba-bugs@samba.org によって作成された。現在 Samba は、 Samba Team によって、Linux カーネルの開発と同様に、 オープンソースプロジェクトとして開発されている。


オリジナルの Samba マニュアルは、Karl Auer によって執筆された。 マニュアルのソースは Jeremy Allison samba-bugs@samba.org によって、 YODL 形式に変換され、Samba 2.0 リリース用に更新された。 (YODL はオープンソース・ソフトウェアの優れた作品である ftp://ftp.icce.rug.nl/pub/unix/) より入手可能)


完全な貢献者の一覧、バグ報告やコメントなどの提出方法の詳細については、 samba-bugs@samba.org を参照してほしい。


日本語訳


補訳・校正